7月26日 都南自動車教習所主催の「子ども防災・生活体験塾」が行われました。
昨年に引き続き,私たち「ざま災害ボランティアネットワーク」は、このイベントの支援活動を行いました。
梅雨明けから続いている異常な暑さ。主催者としても熱中症などを心配しておりましたが、週明けと同時に気象情報は「雨」という予報が流れて来ました。
今度は「どうしよう」と心配しておりましたが、前日夜の気象情報では「晴れ時々曇り」という予報でほっとしました。事前予約参加者申込者は35名に達していました。毎年、何名かが当日欠席するので30名程度の参加者と見て準備を進めました。
26日の朝は晴れでした。気温はそれほど高くなく適度の風も吹いていました。8時、都南自動車の教習所のコース内に機材を搬入し準備に取り掛かりました。都南自動車スタッフが5名、ざま災害ボランティアネットワークのメンバーは12名、他災害ボランティアネットワークから2名合計19名のスタッフの力で進行することになります。
毎年の恒例イベントとなったこともあり準備作業はあっという間に終わりました。スタッフの顔合わせや最終の打ち合わせも終わったころ参加者の受入が始まりました。小学生1年生から5年生がお母さんの車などや徒歩で続々と到着しました。
今まで静かだった教習所のコースはちびっ子の歓声でにぎやかさを増しました。結局、当日の参加者を含めて35名の参加者でスタートしました。
先ずは受付をしてガムテープ製の名札を胸に貼りました。こうすることで名前と班がわかります。
9時20分 教習コース内に展開された「エアードームテント」の展開作業を見学しました。
大きなテントは災害があったときに応急救護所などとして使われるものです。発電機から送り込まれるエアーによって高さ約2メートル20センチのオレンジ色のテントが立ち上がりました。
9時30分 いよいよ「子ども防災生活体験塾」が開講されました。主催者の都南自動車のスタッフの挨拶があり、きょう一日、楽しく防災のことについて学んで欲しいという話がありました。
次いで、今日のスケジュールの説明や、安全上の注意事項についての話がありました。
特に、暑い中でのイベントなので帽子をかぶって水筒の水をしっかり飲んで活動するようにとの話がありました。
さてイベントのスタートです。
最初の体験は、今日のお昼ご飯の準備作業です。
特殊なビニールで作られた「炊飯袋」をつかってのご飯つくりの準備作業をしました。各自、それぞれに手に持った炊飯袋に約100グラムの米を計り入れます。その袋に中に計量マスで量った水を入れます。もしこのとき水がなければ水の代わりにジュースやウーロン茶などを入れてもかまいません。今回は、試食用としてジュースご飯と、ウーロン茶ご飯を作りました。このまま約20分以上米を水に浸すことになります。
お昼ごはんの準備作業が終わったので全員教習所の学科授業を受ける教室に入りました。
災害、特に地震災害についての勉強が始まりました。
災害の種類には、大きく分けて2種類あること・・・ひとつは、人や物などが原因となる災害・・・例えば交通事故、火災、テロなどがそれに当たります。もうひとつは、自然の力による災害です。例えば暴風雨による災害で風で家が壊れたり大雨で山が崩れたり川が氾濫して被害があるものです。さらに、反対に雨が少なくて植物が枯れてしまう旱魃被害や、虫や動物などによる被害などがあります。しかし、これらの自然災害は注意深く観察や観測をしていれば、事前に台風などが来ることが予測されます。つまり事前に備えることが出来るものです。備えることが出来れば被害が出なかったり少なくすることが出来ます。しっかりした準備が出来れば被害が起きないことになるわけです。これが、防災や減災に繋がることになります。
ところが、同じ自然の力による災害ですが、いつ来るかわからないものに「地震」があります。
今から、15年前阪神淡路地方で起きた大地震は、夜明けの町を一瞬にしてつぶしてしまって多くの人の命を奪い去ってしまいました。また、3年前の7月には新潟県でも大きな地震が来て大きな被害がありました。
ここで、震度7という地震の揺れがどのくらいなのか実際の動画を見て勉強しました。
1995年1月17日の阪神淡路大地震のコンビニの防犯カメラに残されていた実写記録動画を見てもらいました。子どもたちは息を飲むような顔をしてスクリーンを見てくれました。
さて、地震が来たらみんなはどのような行動をとったらよいのかについて質問をしました。
すると「オカシモ」の話が出てきました。学校では防災教育の一環として子どもたちへ「オカシモ」を教えています。つまり避難のときに守ること「オサナイ」、「カケナイ」「シャベラナイ」「モドラナイ」という4つの行動を教えています。その頭文字を取って「オカシモ」ということなのです。
最近、この行動基準に疑問が出てきていますがそれについては別の機会に述べたいと思います。家庭内での行動について配布したマニュアルを使って話をしました。
大切なことは、地震が来たら自分の身を守る行動をとること、あわてないこと、そのためには日常から、どんなときでも逃げ出せるように身の回りをきちんと整理整頓しておくこと、家族一人に一本懐中電灯を準備し枕の下に入れておくこと・・・などについて話しました。
最後に阪神淡路のきろくDVD「幸せ運ぼう」の中から「こんなことがあった」という記録動画、と震災後の子どもたちの生活のお手伝いの記録動画を見てもらいました。
1年生から5年生までが混ざったお話会でしたのでどの程度理解できたかは心配もありましたがDVD鑑賞を含めて30分間何とカ集中して聞いてくれました。
いよいよ野外での体験塾の開始です。
水運運搬体験、水玉消火体験に分かれました。災害が起きるとまず困るのは「水」と「トイレ」です。水は給水車という車が運んできてくれます。また、各学校の地下に水が蓄えられています。でも、最後は人の力で運ぶことになります。その体験をしました。みんな汗まみれ、水まみれになって運んでくれました。
水玉消火とは、火を消すときにビニールの袋の中に水を入れて火に向かって投げ入れることで火の勢いを弱くすることが出来ます。広がることを防ぐことが大事です。その体験をしました。なかなかビニールの袋の口をしばることができない子どももいましたがサポートを受けながら一生懸命に投げていました。
いよいよお昼ご飯の時間です。今日の昼食はカレーライスです。そのほかに普段みんなが何気なく食べているスナック菓子の「じゃがりこ」を材料にして「ポテトサラダ」を作る体験をしてもらいました。みんな興味津々でチャレンジしましたが大成功でした。
給食が始まる前に、食器にビニールの袋がかけられました。これは、災害時には水が不足して食器を洗うことが出来ないので何度も同じ食器を使うことになります。また、ゴミの収集はほとんどできなくなります。したがってゴミを少なくする工夫が必要になります。そのことを学ぶために私たちはどこへ行ってもこの方法で食事をすることを広める活動をしています。
朝、子どもたち一人ひとりが炊飯袋に入れたお米は、見事な「ご飯」に炊き上がっていました。ZSVNのメンバーの人が各人の食器のうえにご飯を入れてくれました。そこにカレーがかけられ、先ほど作ったポテトサラダが添えられました。
思い思いの席に陣取って食事をしました。おなかが空いていたのか食欲旺盛に食べてくれました。昼食後は、休憩時間子どもは疲れ知らずで広い教習所のコースをボールをけって跳ね回っていました。
午後1時過ぎ座間市消防本部からはしご車と消防工作車が教習所に入ってきました。
隊員の方々のきびきびとした行動ではしご車が据えられました。
子どもたちは3つの班に分かれて、①「はしご車搭乗体験+工作車見学班」、②地震の痛さを体験する「卵の殻ふみ体験班」、③「子ども救急体験班」に分かれて交代しながらそれぞれの体験をしました。
はしご車は、15メートルの高さまで伸びる機種で、搭乗に当たっては命綱とヘルメットを着用します。緊張した面持ちで2人1組ではしごの籠に乗り込みます。合図とともに上昇をはじめます。一旦停止して記念写真を一枚撮影してするすると夏空の中に伸びてゆきます。最頂点でゆっくりと旋廻をして降りてきます。さまざまな顔をして地上に降りてきました。「楽しかった」「怖かった」等など・・・「日記に書ける!!」と喜んでいる子どももいました。
工作車は、火災をはじめとする災害現場で救助に必要なさまざまな機材を積み込んだ車です。子どもたちは目を輝かせて見学をしていました。
卵からふみ体験班は、災害のときに床に散乱する「ガラス」の危険性を身をもって体験してもらうために行うものです。ダンボールの箱の中に入れた卵の殻を素足で踏みます。「痛い!」といって思わず足を引っ込める子どももいます。しかし、これがガラスだったら一瞬にして足の裏を怪我をすることになります。そのことは「逃げること」が極端に不自由になる・・・最悪の時には逃げ遅れてしまうことになります。そんな思いを受け止めて自宅の部屋の整理整頓に繋がれば良いなーっと思い続けている科目です。
子ども救急体験は、災害の時に子どもたちでもお手伝いすることが出来ることがあるということを体験してもらう科目です。シーツを裂いて「ほうたい」を作ることです。災害時にはたくさんの負傷者がでます。その負傷者全部に十分な医療資機材が供給される保証はないのです。
そのようなときに後方でこのようにシーツから作られる包帯が威力を発揮することがあります。二人で一組になって真剣なまなざしで取り組んでいました。
最後にバケツリレーによる消火体験をして全ての体験学習を終わりました。
体験科目 終了後、教室に戻って「振り返り」をしました。
子どもたちはそれぞれの学年に応じた表現力で精一杯の表現で用意されたアンケート用紙に記入してくれました。記入が終えた子どもからおやつが配られました。外の暑さでちょっと溶けかかってしまいました。(ゴメンナサイ)
最後に修了式が行われました。一人ひとりにZSVNの代表から「修了証」とお土産の非常用ホイッスル、ペットボトルケースが手渡されました。
暑い中の体験塾でしたが一日ご苦労様でした。
また、イベントの進行を支えてくださいました都南自動車教習所、座間市安全対策課、座間消防署、ZSVNメンバーの方々並びにご支援くださったボランティアの方々にお礼を申し上げます
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★この事業は「都南自動車教習所」の社会貢献事業の一環として実施されたものです。